概要
アプリをApp Storeで公開するためAppleの開発者登録(Apple Developer Program)を行おうとしたところ途中で「続けるには、Appleまでお問い合わせください。」というエラーが発生し登録できず、サポートに連絡して解決したので記事にまとめます。
結論としては本人確認書類(パスポート)の提出でエラーが生じていたようで、サポートに直接写真を送付し本人確認を実施してもらうことで解決しました。
Developer Program登録時のトラブルはネット上の記事でも散見され、原因はケースバイケースに見えたので、最終的には素直にサポートに連絡するのが早いと思います。
詳細状況
- デバイス: MacBook Pro (M3 PRO), iPhone 15 Pro
- macOS Sequoia, iOS 18
- ブラウザ: Safari, Google Chrome
- Developerアプリ: 10.8.3
Mac版のApple Developerアプリから登録を進めていました。本人確認書類の撮影等、各種情報の入力を進めていたところで「続けるには、Appleまでお問い合わせください。」という画面となり、先へ進めなくなりました。(再度登録をしようとしても同じ画面が表示される)

サポートに電話で連絡すると「本人確認書類(パスポート)の確認でエラーとなっている」とのことでした。サポート担当者からはエラーになっていることは分かるものの理由までは分からないようでした。そこで登録プロセスをリセットしてもらい、もう一度撮影状況等に気を付けつつやり直してくださいという案内を受けました。
その後手順をやり直したのですが同様のエラーとなってしまい、2度目の電話を行いました。やはり本人確認書類でエラーとなっているということで、今度はサポートに直接ファイルを送信するよう案内されました。
ファイルを送信後、数時間程度で「本人確認が完了した」という旨の連絡をいただき、再びDeveloperアプリから登録作業を行うと、確認の手順はすでにスキップされているのか、同意事項の確認と年会費の支払いに進むことができました。なお年会費の支払い後、実際にアカウントが有効化されるまで半日程度時間がかかりました。
その他注意した事項や遭遇したトラブル
DeveloperサイトがSafariでうまく動かない
当初はアプリではなくSafariでDeveloperサイト上から登録を行おうと考えていましたが、私の環境ではDeveloper Programの登録ボタンを押しても何も起きませんでした。
また、サポートへの連絡へのリンクを押してもなぜか自分のアカウントページに戻される状況でした。
Safariの広告ブロック設定等が関わっている可能性がありそうでしたがよく分からず、Google Chromeで試したところここはすんなり進みました。
本人確認書類の撮影で写真の縦横が入れ替わる
MacとiPhoneを連携している場合、撮影カメラとしてiPhoneを選択できますが、私の環境ではiPhoneの撮影画面と、それを取り込んだMac上のプレビューが縦横逆になる現象が発生し、何度か撮影し直して調整しました。
2回目の登録作業ではそれが原因だった可能性を踏まえMacのフロントカメラで取り込みました。(結果としてはそれでもエラーになりましたが)
入力する情報のフォーマット
以下はサポートに確認を取ったわけではありませんが、入力時に気を付けた点です。(これで申請は通っています。)
- 個人情報はすべて英語(ローマ字)で入力しました。
- 電話番号は国内であれば +81 に続いて、先頭の0を抜いてハイフンなしで登録しました。
- 例)携帯電話番号が 090-XXXX-YYYY なら +8190XXXXYYYY
- 住所はアメリカ方式に倣いローマ字で入力しました。
おわりに
おそらくセキュリティのためと思いますが、エラーがあるとロック状態になるので登録プロセスはかなり厳格だと感じました。
ただ対応もスムーズで電話もすぐ繋がりましたし、平日午前中に最初の電話をかけてから夕方には支払いが完了し、翌朝にはアカウントが有効化されました。(あくまで私の場合、何日もかかる方もいらっしゃるようです)
全てApple製のデバイスで進めていたにも関わらず写真の縦横が入れ替わる現象など、正直腑に落ちないところもありましたが、対応は素早く丁寧で印象は良かったです。
トラブルに遭遇された方の参考に少しでもなれば幸いです。


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