WordPressには標準でXMLサイトマップを生成する機能がありますが、外部プラグインを利用するとより多機能なXMLサイトマップを作ることができ、SEOが向上する可能性があります。
HTMLサイトマップとXMLサイトマップ
まず基本的なところですが、サイトマップとはサイト内にあるページのリストをまとめたものです。
人間のユーザーに対して見てもらうHTMLサイトマップと、Google等の検索エンジンのロボットに対して情報を提供するXMLサイトマップがあります。
例として当サイトではHTMLサイトマップページを用意しています。こちらはユーザーに対しページの一覧を確認していただく目的です。
一方でXMLサイトマップはこちらです。
こちらはXMLというデータ記述用の言語(マークアップ言語)で書かれており、基本的には人間が読むことは想定しておらず、あくまで検索エンジンに自動的に読み取って処理してもらうことを意図しています。
執筆時点においてXMLサイトマップの具体的なデータは以下のようになっており、ここに含まれるページや更新日時情報を検索エンジンが自動的に処理します。
<sitemapindex xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9"><sitemap><loc>https://potipoti-dev.com/wp-sitemap-posts-post-1.xml</loc><lastmod>2025-07-17T11:10:20+09:00</lastmod></sitemap><sitemap><loc>https://potipoti-dev.com/wp-sitemap-posts-page-1.xml</loc><lastmod>2025-07-14T14:00:56+09:00</lastmod></sitemap></sitemapindex>
なお、サイトマップにブラウザでアクセスすると、実際にはある程度成形されて表示されることもあります。以下はEdgeでアクセスした例です。

これはXML用のスタイルシートが適用されて表示されているもので、XMLサイトマップのデータの本質ではありません。
WordPress標準機能と外部プラグインの違い
WordPressの標準機能でもXMLサイトマップの生成はサポートされています。ご自身のWordPressサイトがあれば以下のように /wp-sitemap.xml に生成されているはずです。(設定や環境により異なる可能性はあります)
https://○○(ドメイン名)/wp-sitemap.xml
以下は当サイトにおけるWordPress標準と、外部プラグインXML Sitemap & Google Newsの比較です。


WordPress標準のサイトマップは基本的にページのリストをまとめているのみですが、外部プラグインによるサイトマップはLast Modified(更新日時)の情報が付与されています。
プラグインによっては、設定により投稿者の情報や優先順位などの情報も付与することができるようになります。検索エンジンによって参照する情報は異なるようで、Googleでは基本的に更新日時さえ追加しておけば十分なようです。

期待できるSEO効果
そもそも最近の検索エンジンのロボットは、サイトマップがなくてもほとんどのページを自動的に検出、クロールすることができるとされています。特に個人の小規模なサイトにおいてはXMLサイトマップ自体、必須とは言えません。
しかしながら更新日時の情報を付与することでページを更新した際に検索エンジンが早めにクロールしてくれる可能性は高まります。
実際に検索エンジンがそれを尊重しクロールしてくれるかどうかは別問題ですが、せっかく更新したのにインデックスが更新されず、検索に表示される情報が古いまま、というリスクが減ることが考えられます。
むしろ小規模でアクセスがまだ集まっていないサイトはページの再クロールがなかなか行われないこともありますので、小規模なうちから作成しておくことには一定の効果があると思います。
Googleサーチコンソールへの登録
Googleサーチコンソールを利用していれば、サイトマップをGoogleに通知できます。
サーチコンソールのメニュー「インデックス作成」→「サイトマップ」からURLを送信するのみで、以降は自動的にサイトマップを読み取ってくれます。


使用したプラグインの紹介
今回検証に利用したプラグインはXML Sitemap & Google Newsです。

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